最近、複数人の自己紹介を読み、その文章をもとに一人ひとりの他己紹介を書いていました。
そこで、ある偏りに気づきました。
「あなたは、どんな人ですか?」
「自己紹介記事」
そう聞かれているはずなのに、多くの人が答えていたのは、
職業が中心でした。
仕事が自分?
人は自分を語れていないのではありません。
自己紹介という短い場面で、最も取り出しやすく、相手にも通じやすい「役割としての自分」を先に渡しているのです。
質問の仕方や、その場にいる相手によって、呼び出される自分が変わることも研究から示唆されています。
まずは、名乗りをあげよ
自己紹介では、
何者で、何屋なのか。
を明確にすることが大切です。
「私は会計士です。」
この一言だけで、相手には多くの情報が伝わります。
どんな仕事をしているのか。
何を学んできたのか。
何に詳しいのか。
どんな相談がデキそうなのか。
肩書きは、一つのコトバで多くの情報を渡せます。
言うなれば、
自分という膨大なデータへ付けられた、高性能なファイル名。
仕事は、人柄よりも短く、安全に、分かりやすく伝えられる。
つまり、通信効率がいいから選ばれるのです。
だから、肩書きを使うことは悪くありません。
仕事は、正真正銘、自分の一部です。
そこには、経験も、努力も、責任も、人とのご縁も入っています。
ただし、
ファイル名を伝えただけでは、中に何が保存されているのかまでは分かりません。
なぜその仕事を選んだのか。
その仕事を通して、どんなミライを創りたいのか。
そこまでは、肩書きだけでは伝わりません。
肩書きは、自分を理解してもらうために必要です。
ただ、肩書きだけでは、自分そのものまでは伝わらない。
「何故」が違えば別人
同じ会計士でも、
数字を正確に整えることに喜びを感じる人がいます。
一方で、
経営者がお金の不安に足を止められず、安心して次の一手を選べる状態を創りたい人もいます。
肩書きは同じです。
デキる仕事も似ているかもしれません。
それでも、何故その仕事をしているのかによって、見えてくる人間はまるで違います。
肩書きは、WHATを伝えます。
WHYは、そのWHATを選んだ理由を伝えます。
人は、肩書きそのものに共感するわけではありません。
肩書きは、理解するものです。
共感するのは、
その仕事を選んだ理由。
その人が実現したい夢。
放っておけない問題へ向けている情熱。
どんなときも変えたくない哲学です。
これは、格好いいコトバを並べる話ではありません。
夢は、どんなミライへ進みたいのか。
情熱は、何を放っておけないのか。
哲学は、何を基準に選び続けるのか。
その三つを語ることで、
「何をしている人か」だけではなく、
「なぜ、この人はそれをしているのか」
が見えてきます。
WHYは、考えて創るものではない
では、自分のWHYは、どうすれば見つかるのでしょうか。
いきなり、
「あなたのWHYは何ですか?」
と聞かれても、簡単には答えられません。
WHYという名前のファイルが、最初から頭の中に保存されているわけではないからです。
自分のWHYは、これまでの選択の中に散らばっています。
なぜ、その仕事を選んだのか。
なぜ、その出来事だけは許せなかったのか。
なぜ、お金にならなくても続けてきたのか。
なぜ、損をしてでも守りたいと思ったのか。
何故?
だから?
どうして?
もし、○○だったら?
セルフクエスチョンを繰り返していく。
すると、別々に見えていた出来事の中に、同じ選択が何度も現れていることがあります。
誰も見ていないときも、人を助けていた。
得をする道より、納得できる道を選んでいた。
何度失敗しても、同じ問題へ挑み続けていた。
そこにあるのは、性格を表す形容詞ではありません。
人柄とは、人生で何度も繰り返してきた、選択のパターンです。
WHYは、格好いい理念を考えて、あとから貼り付けるものではない。
自分が今まで何を選び、何を守り、何を諦めなかったのか。
その履歴から、発見するものです。
だから、他己紹介によって初めて気づくWHYもあります。
本人にとっては、一つひとつ別の出来事でも、外から見ている人には、
違うパターンに見えることがある。
本人と他人は、違う窓から同じ人を見ています。
他己紹介とは、
本人が持っていない観測地点から、行動に漏れ出したWHYを見つけることです。
私は自分と違う言葉遣いを見てなぜその言葉を使うのか?ということを考えました!
そのお仕事だからそのお仕事特有の言葉というのがとても多かった!
自己紹介に、「何故」を一つ加える
肩書きを捨てる必要はありません。
まずは名乗りをあげる。
何者で、何屋なのかを、分かりやすく伝える。
その次に、
一文だけ「何故」を加えてみる。
たとえば、
私は会計士です。
だけで終わらせず、
私は会計士です。
経営者がお金の不安に足を止められず、安心して次の決断を選べる状態を創りたいからです。
と伝える。
前半で、何をしている人なのかが分かる。
後半で、どんな人なのかが見えてくる。
自己紹介とは、自分について知っている情報を、すべて並べることではありません。
何者で何屋かを名乗り、何故その道を進むのかを魅せることです。
名乗る。何故を語る。
肩書きによって理解され、
WHYによって共感され、
積み重ねてきた行動によって信頼される。
この順番です。
あなたの自己紹介にも、
もう一文だけ加えてみてください。
私は、○○をしています。
私は――だからです!。
その「何故」の先に、
肩書きだけでは伝わらなかった、
あなたが現れます。
あなたは、何の仕事をしていますか。
ではなく、
あなたは、何故その仕事をしているのでしょうか。
その答えが、
「何をしている人か」では終わらない、
あなた自身の自己紹介になります!!
私の自己紹介動画





会計士が出てきてドキッとしました😄
たしかになぜを書いていなかったなぁと。なぜ、がストーリーを動かすのですね。
私は会社員としか紹介していないのでセーフですね😊
しかし、なんでこの仕事してるんだろうとは思いますね…
ちょっと深堀ってみます